【ブレンディッド】
回ごとに開催形態が異なります。各回指定の方法でご参加ください。
究極の美を追求するバレエは、オペラと並ぶ総合芸術です。ダンス、美術、衣装、音楽、振付、演出、劇場や装置などの多様な機能・役割と、それを実現する大勢のプロフェッショナルたちがあってはじめて完成します。
今回の講座ではこの総合芸術性からバレエの魅力の根源に迫ります。公演を鑑賞し、舞台裏を見学し、劇場を表と裏から探索します。多彩な手腕を持つゲストを迎え、プロの矜持と情熱に迫ります。バレエの魅力をより立体的に知り、これからますます豊かにバレエの世界を楽しんでまいりましょう。
第1回では、講師のガイドのもと、牧阿佐美バレヱ団「眠れる森の美女」の鑑賞とバックステージツアーを行います。英国ロイヤル・バレエ団プリンパル、マリア・ネラアニュス(オーロラ姫)、ワディム・ムンタギロフ(フロリモンド王子)をゲストに迎えて上演されることで注目、期待の集まっている公演です。また、パリ・オペラ座来日公演(2月)、世界バレフェスティバル(7月)などもご紹介し、皆さんと感想を語り合えたらと思います。
日本は世界に誇るバレエ大国です。名門バレエ団が集い、優れた鑑賞機会に恵まれ、世界に有望な人材を輩出し続けています。バレエ団公演のご紹介や解説を折り込み、鑑賞の楽しみを広げてまいります。
欧米ではオペラやクラシック音楽と並び、教養として嗜まれているバレエですが、日本では一部のイメージが定着し、バレエ鑑賞のみ未経験という方も多くいらっしゃいます。総合芸術や教養としてのバレエの一面もご紹介します。
服飾業界経験の後、2002年より公益財団法人日本舞台芸術振興会(NBS)に勤務。世界第一級の海外オペラ、バレエ、オーケストラの招聘、および、東京バレエ団運営に携わる。営業全般の統括の他、助成事業にも従事。これまでに営業部長、制作部長、販売部長等を歴任。全国の劇場のための運営アドバイスや交流支援、コンサルティング等も手掛ける。
2021年10月、プレジール・レター株式会社を設立。OSK日本歌劇団、日本センチュリー交響楽団のアドバイザー/コーディネイターも務めるかたわら、様々な分野の団体やアーティストの活動支援、企画、制作を行う。また、慶應大学丸の内シティキャンパスagora講師、朝日カルチャーセンター講師、NHK文化センター講師、大分県立芸術文化短期大学講師の他、各種イベントでの講義や司会も務める。
これまでの経験を活かし、舞台芸術のナビゲーターとして、舞台芸術を通じた「たのしみ」「よろこび」という唯一無二の価値ある感動体験の提供と浸透に尽力している。
牧阿佐美バレヱ団プリンシパルダンサー。日本ジュニアバレヱ、AMステューデンツ、橘バレヱ学校で学ぶ。2003年、ボリショイ・バレエ学校に留学。2004年、埼玉全国舞踊コンクール・成人の部第1位、2007年、全国舞踊コンクール・バレエ第一部第1位を受賞。2006年、『リーズの結婚~ラ・フィーユ・マル・ガルデ~』(サー・フレデリック・アシュトン振付)でアラン役に抜擢、高い評価を得た。2008~09年、文化庁新進芸術家海外留学制度の研修員としてボリショイ・バレエ団ほかで1年間の研修を積む。2009年、『くるみ割り人形』で主役デビューし、これまでに『ドン・キホーテ』、『リーズの結婚~ラ・フィーユ・マル・ガルデ~』(サー・フレデリック・アシュトン振付)、『ロメオとジュリエット』『ライモンダ』『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『飛鳥 ASUKA』(牧阿佐美振付)、『アルルの女』(ローラン・プティ振付)に主演、『ノートルダム・ド・パリ』(ローラン・プティ振付)のフロロなどを踊っている。
テレビ番組やイベントの総合美術、デザイン、運営を手掛けるNHKアートにて、長年、美術製作スタッフとして携わる。特に、オペラやバレエ公演の舞台美術制作や運営の経験が豊かで、劇場付スタッフとして長いキャリアを持ち、これまで東京文化会館、シンフォニア岩国等現場の運営の管理、運営で実績を持つ。
愛媛県今治市生まれ。美佳バレエスクールにおいて山口美佳に師事。1996年、13歳という若さで名古屋世界バレエ&モダン・ダンスコンクールにおいて審査員特別賞、ポーランド国立オペラ劇場からニジンスキー賞を受賞。1998年英国ロイヤル・バレエスクール入学。首席で卒業しニネット・デ・ヴァロワ賞も受賞。2000年バーミンガム・ロイヤル・バレエ入団。数々の作品でプリンシパル・ソリストを務め、バレエ団の公演においても振付を手がける。帰国後は、ダンサー、演出家、指導者として活動し、『プレミアムカフェ』(NHK)『らららクラシック』(NHK)『ローザンヌ国際バレエコンクール』(NHK)の解説者としても出演。初の著書『英国バレエの世界』を出版。
東京学芸大学音楽科、同大学院修了。在学中より来日オペラ団体公演に制作助手として携わる。07年、Kバレエカンパニー『白鳥の湖』でデビュー。同団をはじめ国内外のバレエ団公演で指揮を務めるほか、東京シティ・フィル『ドラゴン・クエスト』シリーズ、東京フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団等のオーケストラと共演する。2019-20ブロード・ウェイミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」日本キャスト版では音楽監督・指揮を務めた。音楽制作ではKバレエ カンパニー『クレオパトラ』『蝶々夫人』ほかを手掛け、意欲的な活動を行なっている。シアター オーケストラ トーキョー音楽監督・指揮者、グランドフィルハーモニック首席客演指揮者。
開催形態 | ブレンディッド(各回指定の方法で参加) |
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日程 | 2023年 12/2、2024年 1/20、2/24、3/23、4/20、5/18(すべて土曜日) 全6回 |
時間 | 第1回 14:00-19:30(5.5時間) 第2-第6回 14:00-17:00(3時間) |
定員 | 25名 |
会場 | 第1回・東京文化会館 第2-第6回・慶應丸の内シティキャンパス |
参加費 |
1. 講座のみ 110,000円(税込) 2. 公演チケットつき 125,400円(税およびS席優待鑑賞席を含む) ※agoraメンバーシップご利用の際は公演チケットのみのお申込みも可能です。 |
12月2日(土)14:00-19:30
「眠れる森の美女」上演の東京文化会館を舞台に、公演鑑賞と劇場のバックステージを見学・解説します。いかにして舞台が効果的に創り上げられ、バレエが上演されるのかを探索し、その醍醐味に迫りましょう。(会場:東京文化会館)
公演鑑賞の有無にかかわらず、バックステージツアーには参加可能です。
1月20日(土)14:00-17:00
高貴で威厳があり、圧倒的存在感を放つ、王子を踊る男性ダンサー。“ダンスール・ノーブル”と称され、ふさわしい実力や素養が求められます。今まさにプリンシパルとして主役を踊る清瀧千晴さんをゲストに迎え、男性ダンサーの特徴やダンスール・ノーブルの真相に迫ります。
2月24日(土)14:00-17:00
舞台は大勢のスタッフが支え、生み出しています。舞台裏にはどのような機能・構造があり、どう運用・機能されているのでしょうか。豊富なバレエ舞台美術の経験を持つ長谷川雄一さんをゲストに迎え、観客席からは見る・知ることのできない影のプロフェッショナルの極みを伺います。
3月23日(土)14:00-17:00
バレエが上演される劇場には求められる機能・装置・条件があります。世界有数の歌劇場を名門たらしめる理由や、国内にある劇場の種類や特徴、日本固有の問題など劇場からさまざまなものが見えてきます。これからのバレエ上演環境を考察するとともに、鑑賞ガイドにしていただけたらと思います。
4月20日(土)14:00-17:00
世界の名門バレエ団の多くは多国籍のダンサーで構成され、多くの日本人ダンサーが世界中のバレエ団に所属し、活躍しています。長年英国バレエ界で経験を積み、現在は振付や作品指導で活躍する山本康介さんをゲストに迎え、日本と海外の環境の差異や各国バレエ界の特徴など、経験者ならではのお話を伺うとともに、バレエの進化、未来について一緒に考えます。
5月18日(土)14:00-17:00
バレエには欠かせない音楽、愛されてやまない名曲の数々を誇るバレエ音楽、そしてバレエ音楽ならではの演奏のしかた。国内外の数多くのバレエ団と共演し活躍する井田勝大さんを迎え、バレエ音楽の歴史や代表的作品、振付家や音楽家による音楽の違い、ダンサーやオーケストラとの舞台のつくり上げ方などバレエ音楽ならではのお話を伺います。