【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。
料理を考えることは、人間を考えることです。
この講座は、料理教室のように調理の手順や新しいレシピを習う場ではありません。しかし、参加していただければ料理が必ず上手になる、と私は考えています。
地球環境危機・資本主義の限界、テクノロジーの進化、超格差社会、ゆらぐ民主主義、AIのシンギュラリティー、これまであたりまえとされていた常識や前提条件が変わろうとしています。今、こうした問題状況を踏まえない学問や技術に意味はないのではないでしょうか。
食は大切だということは、誰もが知っていることですね。しかし、それを問い直し、自分で何を食べるべきかを判断できずにいるのが現代人だと、私は思っています。
私たちは学ぶことで生き方を変えられるように、食とは何かを学ぶことで、良い食を選び、生きることを楽しむことができるのです。生まれてから日々繰り返してきた食は、だれもが知っているつもりのもので、当たり前のこと、立ち止まって考えることはありませんでした。現代人は料理を軽んじているのです。
全ての命にとって食とは一大事であり、動物は食べるために生きているとも言えるでしょう。
人間は料理する動物です。人間にとって料理とは何でしょう。ご自身でも考えてみてください。
料理には「幸せ」のよりどころとなるもの、希望があります。料理とは何かを知ることで、未来のあるべき姿を描くヒントが得られると思います。
「今が未来につながるのか」「私たちはいかに生きるべきか」という人類永遠の問いに、料理から一緒に考えていきましょう。
「一汁一菜」の先に広がる、幸せな生き方や明るい未来について、料理を軸に皆さんと語り合います。
10月19日(木)18:30-21:30
今、何が食べられるのでしょうか。何を食べるべきなのでしょうか。そして、私たちは何を食べたいのでしょうか。これらの問いに答えるには、自分が何者かを知らなければなりません。
11月16日(木)18:30-21:30
料理をするのは面倒で、できればしたくないもの。私たちはなぜ料理で苦しんでいるのでしょうか。料理の意味を知ることで、新たな世界が見えてきます。
12月14日(木)18:30-21:30
私たちのくらしには、日常と非日常があります。日本ではそれを「ケハレ」と言います。汁飯香で成り立つ「一汁一菜」という日常の基本を踏まえて、くらしについて考えます。
1月11日(木)18:30-21:30
何事も「とき」とともにうつろうものです。時間の経過とともに変化してとどまることがありません。その中で、私たちはどうすれば幸せを掴めるのでしょうか。
2月22日(木)18:30-21:30
おいしいとは何でしょうか。「おいしい」が優先されるがばかり、私たちは大事なことを見失ってきています。味付けばかりに気を取られて、おいしいに惑わされているのです。
3月14日(木)18:30-21:30
基準を失った現代は、美を感じること、正しさを判断することが益々難しくなっています。日本人が大切にしてきた、自ら感じる「美」(正しさ)を再発見します。