丸の内キャンパス参加の残席が少なくなっています。
資本主義の限界が喧伝される中で直面したコロナ禍によって、世界の経済・社会システムに大きな揺らぎが起きています。とりわけ日本の社会・組織・財政が抱える問題は深刻です。
そこで本講座では、慶應義塾の三教授をゲストに迎え、日本のファシズム、組織の不条理、べーシックサービスの三つの論点から、日本の実像と課題を考えてみたいと思います。
1960年、東京都生まれ。埼玉県立浦和高等学校、同志社大学神学部を卒業。同志社大学大学院神学研究科修了(神学修士)。
1985年に外務省入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、その後モスクワの日本国大使館、東京の外務省国際情報局に勤務。外交官勤務のかたわらモスクワ国立大学哲学部で弁証法神学を講義し、東京大学教養学部で民族問題を講義する。
2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、東京地検特捜部に逮捕、起訴され、無罪主張をし争うも2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間満了。この逮捕劇を「国策捜査」として描いた『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、2005年)は、大きな波紋を呼び、毎日出版文化賞特別賞を受賞。『自壊する帝国』(新潮社、2006年)が新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。
現在は作家としての創作とともに、外交・安全保障問題、インテリジェンス、思想、勉強法などの分野でも精力的な評論活動を展開している。
参加形態 | 丸の内キャンパス参加かオンライン(Zoom)参加のいずれかを選択してください。
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日程 | 2021年 10/23、11/13、12/11、2022年1/29、2/26(すべて土曜日) 全5回 |
時間 | 14:00-17:00(3時間) |
定員 | 丸の内キャンパス参加15名、オンライン(Zoom)参加30名 |
会場 | 慶應丸の内シティキャンパス、オンライン(Zoom) |
参加費 |
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10月23日(土)14:00-17:00
本講座の序章として、3人のゲスト講師に基調講義をお願いする三つの論点「日本のファシズム」「組織の不条理」「べーシックサービス」について、佐藤さんの問題意識と今日的含意を解説していただきます。
11月13日(土)14:00-17:00
グローバル経済の影響で世界には格差拡大、社会不安が広がっています。その処方箋として、国家の積極的介入によって社会問題を解決するファシズム的な政治体制が台頭してきました。いまこそファシズムとは何かを改めて考えるべき時と言えます。そこで、独自進化を遂げたかつての「日本のファシズム」を論点として思索を深めることで、日本社会に内包する普遍的な問題を考えたいと思います。
12月11日(土)14:00-17:00
日本の組織には、個々の人材は優秀なのに組織となると「合理的な失敗」に陥ってしまう不条理現象が起きることがあります。かつての日本陸軍の暴走、現代にも散見される企業不祥事等は、同じ組織的病巣に根差していると言えます。日本の企業・組織の問題を論点に、コロナ禍への対応や東京オリンピックを巡る錯綜にも通底する日本社会の特徴について議論を展開したいと思います。
1月29日(土)14:00-17:00
コロナ対策によって我が国の財政赤字はさらに増大しました。一方で、所得格差の拡大によって生活に困窮する人達が数多く生み出されています。このような状況の中で、財政的に実現可能な社会保障改革はあり得るのでしょうか。生きるため、暮らすために必要なサービスの実現を意味する「ベーシックサービス」という概念を論点に据え、これからの社会のあり方について話し合いたいと思います。
2月26日(土)14:00-17:00
これまでの会合を踏まえて書いていただく最終レポートを題材にして、全体のまとめと総括的な質疑応答のセッションとします。
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