定員に達したため募集を終了いたしました。
【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。ただし今後の状況により【オンラインのみ】の開催となる場合があります。
芸術作品も、私たち人間と同じ、生命体です。
そして芸術は、私たちが生きていくうえで必要なのです。
いま、このようなときだからこそ、あらためて、そして強く、感じます。
芸術は古来、私たちの心をなぐさめ、ときにゆさぶり、励まし続けてきました。私たちの日々を照らし、ともに時代をつくってきました。ときに社会の繁栄を飾り、ときに社会の問題をつきつけて。芸術は私たちとともにあり続けてきた存在です。
そして、芸術は、私たちと同じ、生命ある存在です。だからこそ私たちは、作品を“魂”で感じるのです。視覚だけではなく全身、五感で受け止め、そのときどき自分の心の状態によって常にあたらしく受け取るのです。
芸術はなぜ必要なのか、という根本的問題について。そして、芸術のあり方が大きく変わってきた近代・現代の問題、これからさらに芸術はどう変わっていくかという未来の問題について。いまだからこそ、皆さんと考えてみたいと思います。
高階秀爾先生に学ぶ芸術講座です。「感動を覚える名講義でした」「人生に新しい潤いを得ました」など、これまで開催した講座も高い評価をいただいています。
1932年生まれ、東京大学教養学部教養学科卒業、同校大学院在学中フランス政府招聘給費留学生として渡仏、パリ大学付属美術研究所およびルーヴル学院で西洋近代美術史を専攻。東京大学文学部助教授、同教授、国立西洋美術館長等を経て現職。2000年紫綬褒章、01年フランス、レジオン・ドヌール シュヴァリエ勲章、02年日本芸術院賞・恩賜賞、05年文化功労者、12年文化勲章、16年より日本藝術院会員、20年日本芸術院長。
数多くの著書を著し、特に1969年刊行の 『名画を見る眼』 は50年の間名著として読み継がれ、啓蒙的役割を果してきた。ルネッサンス以後の西洋美術を専門としながら日本近代美術にも造詣が深く、さらに近代、現代アートに関する著書も多数。
agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。
3月18日(木)18:30-21:00
19世紀から20世紀、近代。芸術家たちの美の探求は、それまでの枠やジャンルを超え、芸術は総合的なものへと変貌を遂げました。マティスは色彩を革命し、建築や都市と結びつけ芸術表現し、ピカソは絵画、彫刻から壁画、万博、舞踊舞台へと芸術表現の場を大きく広げました。
近代芸術でなにが起きたのか、芸術家たちはなにをしたのか、芸術表現はどう変わったのか、代表的な芸術家たちを入口に、近代の問題を見つめます。
4/15(木) 18:30-21:00
近代から現代へ。さらに芸術のあり方は大きく変化してきました。メディアアートが登場し、ジャンルを超えて融合、身体表現へも展開しました。そして、近代への反発、機械的なものの否定、生命活動の表現へ。いままさに、私たちはそれらをめざし、実現しているところです。
芸術とはなにか、いのちとはなにか、かたちとはなにか、芸術の価値とはなにか、芸術はなぜ必要なのか。生命と未来がおびやかされる感染症流行のいまだからこそ、より緊迫感と身近さをもってなお、感じえる問題でもありましょう。
いのちとかたちの問題、現代の問題、未来へ、芸術の根本、こうしたことをじっくり考えてみたいと思います。
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