保阪正康さんの【対比軸で考える近現代史の人と組織】前・後編
歴史は人が動かしてきた
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【ハイブリッド】
丸の内キャンパス、オンライン(Zoom)いずれでも参加可能です。ただし今後の状況によりオンラインのみの開催となる場合があります。
最近になって、日本史の分野でも「近現代史」という語が用いられることになった。近代史というのは明治維新から1945年の太平洋戦争の終結までを指す。現代史とはその敗戦から現在までを指している。近代史が77年、現代史が76年、ほぼ同じ時間が過ぎた。それゆえに近現代史という語には、大日本帝国の軍事主導路線、そして新生日本の非軍事路線とが同じ時間を持っているという意味になる。
今回の講座では、この二つの時間帯の中で同じ分野にいたとはいえ、対応の異なる人物を取り上げ対比させてみたい。さらにはそれぞれの人物の背後にある組織や集団まで視野を広げようと思う。そうすることで、近現代史を重層的に考えるのが今回の講座の狙いである。特にこれまでは名のある指導者を見ることが多かったが、今回は中堅幹部やこれまで歴史の視点で論じられなかった文学者や映画監督なども取り上げてみたい。こういう対比から、近現代史を生きた庶民の正直な姿が浮かび上がるのではないか、と考えてのことである。
新しい視点での人物像を確立することで、「歴史は人が動かしてきた」という原点に立ち戻ることができると思う。
おすすめする方
- 日本の近現代史、特に昭和史について知見を深めたい方
- これからの日本のあり方、世界の中の日本の位置づけについて、歴史を通して考えたい方
開催概要
開催形態 | ハイブリッド(丸の内キャンパスとオンラインのいずれも参加可能) |
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日程 | 前編: 2021年 4/17、5/15、6/12、7/10、8/21、9/18(すべて土曜日)全6回 |
日程 | 後編: 2021年10/16、11/20、12/18、2022年 1/15、2/19、3/19(すべて土曜日)全6回 |
時間 | 14:00-17:00(3時間) |
定員 | 25名 |
会場 | 慶應丸の内シティキャンパス |
参加費 |
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参加費 |
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講座内容
4月17日(土)14:00-17:00
前編第1回
西園寺公望 vs 木戸幸一
天皇側近論 -「君側の奸」か、「股肱の臣」か -
5月15日(土)14:00-17:00
前編第2回
原 敬 vs 加藤高明
政党政治の先駆者 -政友会と民政党 -
6月12日(土)14:00-17:00
前編第3回
金 玉均 vs 孫 文
アジア(朝鮮と中国)の革命家と日本
7月10日(土)14:00-17:00
前編第4回
堀 悌吉 vs 加藤寛治
昭和初期の海軍 -条約派と艦隊派 -
8月21日(土)14:00-17:00
前編第5回
頭山 満 vs 大川周明
アジア主義の巨頭二人
9月18日(土)14:00-17:00
前編第6回
美濃部達吉 vs 平泉 澄
東京帝国大学 二つの潮流
10月16日(土)14:00-17:00
後編第1回
渋沢栄一 vs 岩崎弥太郎
日本資本主義の先覚者
11月20日(土)14:00-17:00
後編第2回
田中新一 vs 石川信吾
陸・海軍の開戦論者
12月18日(土)14:00-17:00
後編第3回
浅沼稲次郎 vs 野坂参三
大衆運動家と革命理論家
2022年1月15日(土)14:00-17:00
後編第4回
三島由紀夫 vs 大江健三郎
早熟作家の生き方
2月19日(土)14:00-17:00
後編第5回
黒澤 明 vs 小津安二郎
日本映画黄金時代の巨人
3月19日(土)14:00-17:00
後編第6回
田中角栄 vs 佐藤栄作
戦後政治の指導者論
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