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ドラッカーは“マネジメントの発明者”と呼ばれ、彼が主張したマネジメントの原理・原則は、今も多くの実務家の指針となっています。しかし、ドラッカー経営学の本質は、「マネジメント」にたどり着くまでの彼の“思考の遍歴”にあるのではないでしょうか。
本講座では、ドラッカーの初期三部作と集大成である『現代の経営』を中心にドラッカーの思想の変遷を読み解き、ドラッカー経営学の人間主義的な本質に迫ります。
各回のテーマに沿った講義と、事前課題の共有・ディスカッションを中心に進めます。事前課題は、設問に対して自分なりに考えをまとめ、講師からのフィードバックとクラスディスカッションで考えを深めます。
agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。
5月23日(土)14:00-17:00
マネジメントが生まれるまで
自身を「社会生態学者」と呼ぶドラッカーはどのような人物であり、そのマネジメント思想はどのような流れで展開されてきたのか。ドラッカーの歩んだ20世紀という時代を踏まえながら、彼の人生や思想的変遷、初期三部作とその集大成である『現代の経営』の位置づけを解説します。
6月13日(土)14:00-17:00
大戦前夜のドラッカー:新たな秩序の誕生
第一次世界大戦で19世紀的な経済人の社会は崩壊し、ヒトラーのナチスドイツつまりファシズム全体主義が登場しました。しかし、それは矛盾と不可能に満ちており、何ら新しい社会を描くものではありませんでした。ファシズム全体主義に打ち勝つべく、ドラッカーがヨーロッパの伝統的な価値観である、自由主義と人間主義を基礎とする新たな社会秩序の構築をどのように考え、説いたのかを考察します。
6月27日(土)14:00-17:00
戦火の中のドラッカー:自由社会がもたらすもの
第二次世界大戦戦火の中、米国に移住したドラッカーは、ナチスドイツの敗北を確信し次代の社会の姿に思いをめぐらせます。それは米国で花開いている産業中心、組織中心の社会であり、今日にも通じる自由な産業社会でした。若きドラッカーがどのような思いで戦乱を生き抜いたのか、思い描いた未来像と共に考えます。
7月18日(土)14:00-17:00
戦後のドラッカー:企業に期待するもの
二作目の著作『産業人の未来』に注目していたGM(ゼネラルモーターズ)は、ドラッカーに調査研究を依頼します。ドラッカーは、新しい産業社会の担い手は政府でも官僚でもなく自由な企業や経営者であり、その人材育成には「分権制組織」が必要だと説きます。しかしこの考えはGMのスローン社長と真っ向から対立。この件をきっかけに、ドラッカー経営の特長が際立つことになった「企業とは」「マネジメントの目的とは」を考えます。
8月8日(土)14:00-17:00
ドラッカーの経営学:顧客を創造するとは
ドラッカーは、企業経営の目的は人間の自由を基礎とし、人間として自由を行使すること、つまりイノベーションを起こすことであると説きました。現在も語り継がれる「事業の目的とは顧客を創造すること」ということの本当の意味を明らかにし、「自由な顧客創造」に帰結するまでのドラッカーの思想の流れを追います。
8月22日(土)14:00-17:00
日本の経営は変わるのか、変わってはいけないのか
人間の自由・自律を引き出すドラッカーの人間主義的マネジメントと伝統的な日本の経営には親和性があると言われてきました。しかし、グローバル化・デジタル化が進み、変化することを余儀なくされている日本の経営において、今後ドラッカーの思想はどう形を変え、生き残っていくのでしょうか。近年注目されているダイナミック・ケイパビリティ論とも関連づけながら、皆さんと一緒に考えます。
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