平野 昭さんと楽しむ【イタリアオペラの魅力】
感情豊かな人間ドラマ、美しく明るい歌の芸術
オペラは音楽、文学、演劇、美術が統合した総合芸術です。なかでもオペラ誕生の地イタリアのオペラは、イタリア語特有の明るさをいかした歌い方や感情にダイレクトに響くドラマティックな表現で、人々を豊かに魅了し続けています。
本講座は誕生から初期、盛期、現代までのオペラ史を代表的作曲家・作品とともに概観するとともに、その仕組みや特徴を知ることで、イタリアオペラの豊かな魅力にじっくり迫ります。そして「ローマ歌劇場」の来日公演をたっぷりと味わいましょう。
目、耳、心で楽しむ最高のエンターテイメント
講座では作品理解、音楽理論、思想、歴史などを音楽や映像を視聴し楽しみながら学びます。
ローマ歌劇場公演を鑑賞
ローマ歌劇場来日公演の講師ガイド付き鑑賞会(9/15(土)『椿姫』、9/22(土)『マノン・レスコー』)を行います。特別優待料金にて鑑賞できます。公演の詳細はNBSのWebサイトをご覧ください。
おすすめする方
- イタリアオペラの理解を深め、魅力をより堪能したい方
- 「ドイツ・オペラの精髄」に続いてご参加の方にも、初めてご参加の方にもお楽しみいただけます。
講師
平野 昭ひらの・あきら
静岡文化芸術大学名誉教授、音楽評論家
1949年横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院音楽学専攻修了。専門領域は西洋音楽史、音楽美学。18~19世紀ドイツ・オーストリア音楽の様式研究および音楽受容史研究を個人研究の課題としている。尚美学園短大助教授、沖縄県立藝術大学教授、静岡文化芸術大学教授、慶應義塾大学教授を歴任。東京藝術大学音楽学部、国立音楽大学大学院、成城大学大学院、東京音楽大学大学院等の非常勤講師も勤める。日本音楽学会・国際音楽学会・18世紀学会各会員。
agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。
講座内容
5月26日(土)9:30-12:30
第1回ルネサンス精神から生まれた音楽劇オペラ
オペラはルネサンス後期の16世紀末フィレンツェで、音楽を含むギリシャ芸術の復興と全盛を極めたポリフォニー(多声音楽)を踏まえた新しい音楽劇として誕生しました。初めてのオペラ制作とその背景、バロックへと導かれる音楽史を紐解きます。
6月9日(土)9:30-12:30
第2回台本作家の活躍
18世紀、ピエトロ・メタスタージオとカルロ・ゴルドーニという二人の代表的な劇作家によって、ドラマ性豊かなイタリアオペラの魅力は開花しました。コンメディア・デッラルテ、セリア、ブッファというタイプの相違と関連、台本から見たオペラの魅力を探ります。
6月23日(土)9:30-12:30
第3回ベル・カント・オペラの3巨匠
「美しい声」あるいは「美しい歌い方」を意味するベル・カントは、バロック・オペラの歌唱法に由来する本来の意味から、ドラマティックな表現に欠かせないイタリアオペラの理想と特徴へと発展します。ベル・カント・オペラとは何か、またその必然性を3巨匠ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニの作品表現から考えます。
7月7日(土)9:30-12:30
第4回イタリアオペラを転換した作曲家、G.ヴェルディ
巨匠ジュゼッペ・ヴェルディは盛期ロマン主義時代の音楽史に属しつつも、作曲した28作品の様式変遷は、イタリアオペラを変革させるに至った点において19世紀イタリアオペラ史の縮図と言えます。イタリアオペラを最高峰へと導いた、ヴェルディの創作と芸術性を代表作から概観します。
7月21日(土)9:30-12:30
第5回ポスト・ヴェルディ世代の旗手、G.プッチーニ
ヴェルディに続くオペラの巨匠G.プッチーニは、19世紀末のヴェリズモに影響を受けながらも、美しい旋律とリアリティをもつドラマティックな表現によってオペラの新しい可能性を切り拓きました。プッチーニが生み出した新たな芸術と代表作を眺めます。
8月4日(土)9:30-12:30
第6回歌劇場が創出する新たなオペラの魅力
イタリアを代表する歌劇場の一つローマ歌劇場は、数多くの作品を世界初演し、常に新発想で時代に臨んでいます。今秋の来日公演では『椿姫』の演出をフランシス・コッポラの娘ソフィア・コッポラが、『マノン・レスコー』をリッカルド・ムーティの娘キアラ・ムーティが手がけることが大きな話題となっています。歌劇場の役割と特色、そして、新しい挑戦への期待を探ります。
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- 03-5220-3111
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